(2008.11.17 更新)
下村脩先生のノーベル化学賞受賞を祝して |
2008年10月8日
社団法人 日本化学会
会長 中西宏幸
今回、受賞の対象になったのは、『緑色蛍光たんぱく質GFPの発見と生命化学への貢献』ですが、下村先生は、海中で美しく光るオワンクラゲに含まれる緑色蛍光たんぱく質を発見し、蛍光物質の抽出と結晶化、および蛍光の仕組みを解明されました。この研究成果はその後の生命科学、医学、医療分野にわたる広範な研究に利用され、その発展に大きく貢献してきました。
先生は、つねにこの分野で世界をリードする研究業績をあげてこられ、国際的にみてオリジナリティーの高い傑出した研究者のおひとりです。
福井先生、白川先生、野依先生、田中先生以来、5人目の日本人の化学賞受賞で、我が国化学研究の水準の高さが世界的に証明されたものと思います。これを機に、化学を志望する次世代を担う若者が増えることを期待しています。
掲載論文(pdfファイル) | |
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