第83春季年会(2003)実行委員会
日本化学会第83春季年会(2003)は,3月18日(火)〜21日(金),早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて開催されます。
多くの会員の皆様が,本年会にご参加下さいますようお願い申し上げます。
参加登録には,予約申込による方法と当日登録による方法がありますが,できるだけ予約申込(2月17日消印有効)により参加登録をお済ませ下さい。
参加登録の予約申込を希望される方は,下記事項をご参照のうえ,本号綴じ込みの専用振替用紙を用いてお申し込み下さい。
(1) 参加登録費(講演予稿集1冊分を含む)
(注)講演予稿集は2冊に分冊されています((4)予稿収録内容参照)。
予約申込:正会員10,500円,学生会員3,500円,教育会員4,700円,
正会員で新会費制度適用者(*1)8,000円,
学生会員で新会費制度適用者(*2)3,000円,
教育会員学生割引者(*3)4,700円。
非会員は予約できません。
当日申込:正会員13,000円,学生会員5,000円,教育会員6,000円,
正会員で新会費制度適用者(*1)8,000円,
学生会員で新会費制度適用者(*2)3,000円,
教育会員学生割引者(*3)6,000円。
非会員24,000円。
(*1)満60歳以上で,有給の職業に就いていない個人正会員
(*2)満20歳未満の学生会員
(化学と工業2000年10月号1245頁掲載)
(*3)化学と教育誌を購読する学生
(化学と工業2003年1月号(本号)56頁掲載)
(2) 追加予稿集代
上記(1)の参加登録費に含まれる1冊分に加えて,さらに予稿集を希望する場合の追加代金1冊分です。
予約申込:3,500円。
当日申込:4,000円。
(注)予稿集のみ希望の方は,1冊につき,会期前5,000円,会期後6,000円(いずれも送本手数料込み)で受け付けます。
(3) 送本手数料
予約申込で送本希望の場合:1,000円。
(注)予約申込いただくと,参加登録票とお申し込みいただいた講演予稿集引換券をお送りします。
会期前に講演予稿集の送本を希望される場合には,送本手数料を加算してお申し込み下さい。送本手数料は,1冊でも2冊でも変わりません。なお,2冊お申し込みの場合,送本・引換の組み合わせはできません。
(4) 予稿収録内容
プログラム 「化学と工業」3月号を使用します。
(5) 予稿集発行予定日 3月3日(月)
(6) 予約申込締切日 2月17日(月)〔消印有効〕
予約申込をされた方には,2月18日以降順次,郵便または宅配便にて参加登録証等をお届けします(最終発送3月5日頃)。なお,期日を過ぎた申込に関しましては,当日料金との差額を申し受けますのでよろしくお願いいたします。
(7) 講演予稿集の引換
3月4日(火)〜3月14日(金)平日9時〜17時
日本化学会事務局(東京・お茶の水)
3月18日(火)〜3月21日(金)8時30分〜17時(最終日は15時まで)
年会会場(東京・早稲田大学)総合受付引換窓口
3月25日(火)〜4月25日(金)平日9時〜17時
日本化学会事務局(東京・お茶の水)
(8) 参加登録費等の領収書は郵便局が発行する受領証をもって替えさせていただきます。化学会発行の領収書が必要な方は,郵便局発行の受領証を添えてお申し出下さい。
(9) 見積書,納品書,請求書等は,原則として発行いたしませんが,特に必要な方は,事務局宛ご請求下さい。
本年会の懇親会は本会創立125周年記念祝賀会と合同で行います。
懇親会の予約申込を希望される方は,下記事項をご参照のうえ,本号綴じ込みの専用振替用紙(参加登録と同じ)を用いてお申し込み下さい。
(1) 日 時 3月19日(水)18時から(年会2日目)
会 場 リーガロイヤルホテル東京
(新宿区戸塚町1-104-19 電話(03)5285-1121)
(2) 懇親会参加費 15,000円。(創立125周年記念品付き)
(詳細は本号63頁をご覧下さい。)
講演プログラムの検索の便をはかるために,講演番号,講演題目,研究場所,発表者氏名,講演時間,Keywordsを入力したものを,CD-ROM(CD-R)で頒布いたします。
CD-ROMには,初めて検索を行う方のためにフリーソフトウエアの検索ソフトと説明書を添付いたします。
プログラムCD-ROMの予約申込を希望される方は,下記事項をご参照のうえ,本号綴じ込みの専用振替用紙(参加登録と同じ)を用いてお申し込み下さい。CD-ROMは3月中旬にお手元に届くよう手配します。
(1) CD-ROM配付手数料 2,000円。
(2) CD-ROMの種類 Macintosh/Windows共用
注)データは化学会ホームページ(http://www.csj.jp/nenkai/)でも無償公開します。
付設展示会への出展および講演予稿集への広告掲載取り扱いを化学工業日報社に委託しました。
資料等ご希望の方は,下記宛ご請求下さい。
103-8485 東京都中央区日本橋浜町3-16-8 化学工業日報社 事業局
電話(03)3663-7931 FAX(03)3663-2330
本実行委員会では,宿泊・旅行等の斡旋はいたしませんので,各自の責任において手配をして下さい。
春休みの旅行シーズンでもありますので,早めの準備をお勧めします。
(3月18日(火)〜20日(木))
日本化学会創立125周年を記念し,外国人名誉会員推戴者並びにノーベル化学賞受賞者による記念講演会を行います。講演日時,題名などの詳細は本誌3月号に掲載いたします。
Jean-Marie Lehn(Universite Louis Pasteur)
Yuan T. Lee(Academia Sinica, Taiwan)
Roald Hoffmann(Cornell Univ.)
Sir Harold Kroto(Univ. of Sussex)
Ronald Breslow(Columbia Univ.)
Daryle H. Busch(Univ. of Kansas)
(3月20日(木))
演題未定(島津製作所)田中耕一
上記のほか,下記テーマによる市民公開講座並びに外国人による講演会を計画しています。なお,講演題目,講演者,日程など一部変更される場合もありますので,あらかじめご了承下さい(プログラムは本誌3月号並びに化学会ホームページ(http://www.csj.jp/)に掲載予定です)。
(3月21日(金))
本年会は来る2003年に創立125周年を迎えるのを記念し,様々な行事を計画していますが,第83春季年会実行委員会では,春季年会会期中に恒例の一般市民の方々を対象とする『市民公開講座』を下記の内容で企画いたしました。今回は市民の方々にとって最も関心の高い話題の一つである『脳と健康の問題』と化学とのかかわりを採り上げ,斯界の分野の方々からご講演をいただきます。奮ってご参加下さい。
1.ナノテクノロジーによるヒューマン・ボディー・ビルディング(阪大産研)川合知二
2.血液の流れと健康(食品総合研究所)菊池佑二
3.脳の老化とアルツハイマー病発症について(理研脳科学総合研究セ)高島明彦
4.コスメティックスと健康(資生堂)福井 寛
5.水産食品と予防医学(東京水産大院水産学)矢澤一良
6.空気マイナスイオンの生体に及ぼす影響―研究の歴史と展望(都立大理)琉子友男
7.腸内細菌と健康
1.Asymmetric catalysis for enantioselective C-C-bond forming reactions(仮題)(University of Aachen, Germany)Prof. Carsten Bolm
2.Design, Synthesis and Function of Heterocyclic Compounds(School of Chemistry The University of New South Wales, Australia)Prof. David Black
3.C-H bond activation reagents and catalysts for complex organic synthesis(Columbia University, USA)Prof. Dalibor Sames
会員から一般公募した特別企画について,年会実行委員会で検討の結果,下記6テーマの特別企画を採択いたしました。
なお,講演題目,講演者,日程など一部変更される場合もありますので,あらかじめご了承下さい。プログラムは本誌3月号並びに化学会ホームページ(http://www.csj.jp/)に掲載予定です。
各テーマの後〔 〕内の数字は,収録予稿集の分冊名です。
(日程順)
(3月18日(火)午前)
1.ビーム利用化学のフロンティア〔1〕
近年SR,レーザ,イオンビームといった各種のビームは目覚ましく性能が向上し,かつ利便性に優れてきており,装置開発のフェーズから利用のフェーズに入ったといえる。本特集では,ビームを用いた最先端の研究紹介(微細ナノ加工,分子・原子の制御,光化学現象,計測等)を通じて,化学分野のみでなく医療,情報通信,機械等への応用を考える場としたい。また研究のフェーズと産業利用のフェーズの間にあるギャップ(The Valley of Death)をどのように橋渡しをしていくのか,そのためには今後どのように産学が連携すべきかといった内容まで議論する場としたい。1.趣旨説明(分子研)宇理須恒雄
2.基調講演 赤外自由電子レーザ利用を用いた光化学(東理大)黒田晴雄
3.放射光エッチングによるナノ構造制御とシリコン基板上への生体機能性物質集積への応用(分子研)宇理須恒雄
4.小型放射光源を用いたマイクロ・ナノ加工技術の産業利用(住友重機械工業)加藤隆典
5.レーザ加工性ガラスの現状と応用(日本板硝子)○常友啓司・小用広隆・小路谷将範
6.収束イオンビームによる立体ナノ構造形成(姫路工大)松井真二
7.重イオンにより形成された潜トラックの構造と化学反応(産総研)粟津浩一
8.総括(産総研)粟津浩一
(3月18日(火)午前・午後)
2.最初に企業化するナノテクノロジーは何か〔1〕
ナノテクノロジーは21世紀の世界をリードする技術革新のキーテクノロジーとして注目されているが,その技術開発が“マーケット牽引型”よりも“技術推進型”の要素が強いため具体的な実像やビジネスイメージ像が見えにくい状況にある。本特別企画にては,産業での実用化の視点から,日々画期的に進歩しているナノテクノロジーの技術成熟度と市場への受け入れの時間軸の整合度が現在どのようになっており,またその近未来像はどのように描けるのかに焦点をあてた企画とする。
1.ナノテクビジネスの事例に見る成功の秘訣(ナノ・ビジネス・マーケティング研究所)松井高広
2.フラーレン実用化の最前線(フロンティアカーボン)村山英樹
3.光触媒の研究開発と事業展開状況(東陶機器総合研)佐伯義光
4.タンパク質超分子内部空間を反応場とするナノ粒子合成と外表面を用いたナノ構造作製(松下電器先端技術研)山下一郎
5.ドラッグ・デリバリー用ナノデバイス“高分子ミセル”の医薬製剤への応用―高分子ミセル型抗がん剤の開発(日本化薬)鈴木政信
(3月18日(火)午後)
3.複合電子系のボトムアップ化学〔1〕
ナノメートル領域の物質群構築原理として,従来のバルク構造の微小化(トップ・ダウン)とは対照的な,分子構造の集積化(ボトム・アップ)が注目を集めている。ボトム・アップは化学を基盤とするナノサイエンスであり,自在な分子設計に基づく高度な物性と機能の創出を可能とする次世代の革新技術である。これまで,大きさや骨格の新しさを特徴とする分子集積は数多く報告されているものの,物質の真の性質を決める電子状態をナノ領域の分子集積で創出する研究(複合電子系の創製)はほとんど未開拓である。そこで,本企画では,ナノサイズに特有な無機・有機複合電子構造系を分子集積で構築する「複合電子系のボトムアップ化学」に焦点をあて,このような着眼に基づく先導的国内研究を中心に,新学問領域の創出や次世代産業の化学基盤設計を目指した産官学一体の議論を展開する。1.趣旨説明(東大院工)藤田 誠
2.世界最小の単一分子磁石系(筑波大)大塩寛紀
3.量子スピン系の理論が示唆する新しい物質(東大院工)宮下精二
4.自己組織性を有する一次元ナノ電子系の構築(九大院工)君塚信夫
5.金属錯体からなる電子機能性分子システムの構築(北大電子研)中村貴義
6.界面活性剤の自己組織化を利用したナノ空間の機能設計(豊田中研)稲垣伸二
7.機能システムのボトムアップ構築(東大院理)西原 寛
8.シリコンウエハ表面におけるボトムアップ化学(NTT物性科学基礎研)古川一暁
9.光誘起磁性材料のボトムアップ創成(東大院工)橋本和仁
10.結語:ボトムアップ化学を展望する(京大院工)北川 進
(3月18日(火)午後)
4.テーラーメイド生命化学〔2〕
新産業の創出を狙って,バイオテクノロジー(BT)とナノテクノロジー(NT)の融合技術,すなわちバイオナノテクノロジーの開発が期待されている。BTとNTをつなぐ基盤的分子創成科学技術をめざすのが,テーラーメイド生命化学である。テーラーメイド生命化学の発展により,わずか10年前には想像もつかなかったほど数多くのバイオ分子とその関連化合物の合成あるいは解析が可能になってきている。対象となる多種多様なバイオ分子の合成と探索が短期間でできるので,研究者が欲しいと思っていたバイオ分子をテーラーメイドに調達できる。テーラーメイド生命化学から創出される化合物やデバイスが,医療,食品,環境の工学化・情報化技術を生み出すための基本素材そのものになることが期待される。1.はじめに(東工大生命理工)三原久和
2.テーラーメイド蛋白質進化(癌研究会癌研)芝 清隆
3.コンビ化学によるテーラーメイドバイオ(生物分子工研)藤井郁雄
4.テーラーメイド蛋白質工学(東工大生命理工)小畠英理
5.糖鎖と細胞のテーラーメイドバイオ(慶應大理工)佐藤智典
6.細胞へのテーラーメイド物質移送(京大化研)二木史朗
7.テーラーメイド化プロテインチップ(東工大生命理工)三原久和
8.テーラーメイド化バイオナノデバイス(徳島大薬)馬場嘉信
(3月20日(木)午前・午後)
5.分子系ナノダイナミックスの研究展開:次世代ナノサイエンス・ナノテクへむけて〔1〕
現在ナノテクブームの中でその研究開発は極めて活発に行われており,各種ナノ物質の創製とその物性と機能の開発が進められている。今後ナノサイエンスの研究としては,ナノ物質が形成される動的過程の解明,ナノ構造特有の機能を発現する動的メカニズムの解明に向かうと考えられる。本特別企画においてはナノ次元の分子系励起状態,表面,結晶,コロイドを取り上げ,その動的過程,動的メカニズムを明らかにする新しい方法論の開発,新過程の探索に関する講演を行う。さらに参加者とのパネル討論により次世代ナノサイエンスとしてのナノダイナミックス研究の方向を探る。1.序論ナノダイナミックス(阪大院工)増原 宏
2.分子結晶の光反応ナノダイナミックス(九大院工)入江正浩
3.STM誘起による固液界面の化学反応ナノダイナミックス(東北大院理)福村裕史
4.表面のダイナミック原子分子と触媒反応のデザイン(東大院理)岩澤康裕
5.光触媒ナノ粒子の時空間反応ダイナミクス(北大触媒研)大谷文章
6.デンドリマー及びデンドリマーコンポジットのダイナミクス(名大物国研)今栄東洋子
7.ナノ結晶・ナノコロイドの動的新機能開発(東北大多元研)中西八郎
8.パネル討論 話題提供者 川合真紀,中戸義禮,栗原和枝,藤井正明
(3月21日(金)午後)
6.量子凝縮相の化学と分光学〔1〕
超流動液体ヘリウム,固体ヘリウム,固体水素中などの量子性が顕著に発現している媒質中に埋め込んだ原子・分子は,通常の(古典的な)媒質に囲まれている場合とは全く異なる性質を示すことが最近の分光学的研究から明らかになりつつある。例えば,回転運動の完全量子化,励起状態の長寿命化,特異な化学反応性の発現などである。これらの性質を生かすと,量子凝縮相を化学における新しい反応場・あるいは高感度検出場として活用できる可能性があり,現在注目されている。本企画では,この最先端のトピックを研究している3人の実験研究者(超流動ヘリウム液滴・固体ヘリウム・固体水素・冷却分子)および理論研究者1人に各分野のこれまでの成果と今後の展開について講演をしていただき,それをもとに量子凝縮相と化学あるいは分光学との今後のかかわりを議論する。1.オープニングリマーク(総研大)廣田栄治
2.Spectroscopy in liquid and solid He(ロシア科学アカデミー)E. B. Gordon
3.量子固体・液滴中の分子の分光研究(京大院理)百瀬孝昌
4.量子凝縮相中の原子・分子の理論的研究(分子研)三浦伸一
5.分光学的観点から見た気相における分子冷却の現状と今後の課題(東工大)金森英人
学術研究活性化委員会
学術研究活性化委員会では,“21世紀の化学の潮流を探る”と題し,各研究分野の“先端ウオッチング”動向調査を行い,その調査内容を報告・討議するために,春・秋季年会で継続的に「イブニングセッション」を実施しております。本セッションは,テーマ毎に,ショートトーク(前半)と自由討論(後半)形式で行い,今春の年会では下記7テーマについて行います。自由な雰囲気での討論ですので,多くの会員の皆様方の参加をお待ちしております。
なお,テーマ毎に先端ウオッチング動向調査のまとめの冊子を作成しており,本セッションでも資料として使用します。まとめの冊子は実費で会場にて頒布いたします。具体的なプログラムは本誌3月号に掲載いたします。
○3月18日(火)
1)「スペースケミストリー」(15時〜18時)
2)「分子ナノテクノロジー」(15時〜18時)
3)「全合成」(15時30分〜18時30分)
○3月20日(木)15時〜18時
4)「コロイド・界面科学」
5)「バイオインフォマティクス」
6)「ナノ分析化学」
7)「分子エレクトロニクス」
(3月18日(火)午後)
男女共同参画推進委員会
21世紀は男女共同参画の時代である。最近,応用物理学会,日本物理学会,日本化学会をはじめとする約30の自然科学系の学協会において,男女共同参画連絡会が設立され,日本化学会の中にも男女共同参画委員会が発足した。経済活動性化の鍵となる科学・技術を発展させるとともに,快適な男女共同参画社会を実現するための工夫について討論する。
1.挨拶(日本化学会平成14年度会長)野依良治
2.基調講演
・男女共同参画社会への期待(内閣府男女共同参画局長)坂東眞理子
・科学・技術と女性(国際基督教大)村上陽一郎
3.パネル討論
・物理学会における取り組み(愛知大)坂東昌子
・取材を通してみた女性科学者(毎日新聞)田中泰義
・国際的にみた男女共同参画(東北大)福村裕史
・企業における取り組み(チッソ石油化学)藤田敦子
4.ミキサー(会費500円)
問い合わせ先:
日本化学会 事務局 総務部 館林紀子
電話(03)3292-6161 FAX(03)3292-6318
E-mail: tatebayashi@chemistry.or.jp
(ミキサー参加希望者は事前に館林までご連絡下さい。)
(3月20日(木)午後)
主催 日本化学会 産学交流委員会
本会の産学交流委員会(旧称産業懇談会)では一昨年,第1回研究所長フォーラムを『21世紀に化学はどう変れるか:独立行政法人下での産学の役割と協力』と題して開催し,産学関係者の多数の出席をえて熱心な議論を行いました。第2回フォーラムは第1回での議論をもとに産学連携について春季年会の機会を利用して開催予定です。プログラムの詳細は本誌2月号に掲載いたします。是非とも奮ってご参加下さい。
○主題『21世紀に化学はどう変れるか:大学改革と経営』(仮)
○パネリスト・総合司会者:北沢宏一(科学技術振興事業団),渡邉英一(化学工学会)ほか。
事務局:日本化学会 産学交流委員会担当
電話(03)3292-6163 FAX(03)3292-6318
E-mail:sangyo@chemistry.or.jp
大学は環境・安全管理でいま何をすべきか(2)―化学物質の適正管理と法人化に伴う法規制への対応―
(3月21日(金)午前)
環境・安全推進委員会
近年,化学物質を適正に管理することはOECD加盟各国の国際的な取り決めとなっており,我が国も一昨年4月“化学物質排出把握管理促進法”が施行され,大学も同法の対象事業所となりました。また,来る2004年4月には国立大学は“国立大学法人”として法人化されます。それに伴い,主に化学物質を扱う大学の実験系では,現在の人事院規則に替わり,新たに労働安全衛生法が適用されることになり,同法への対応が法律上必須となります。このため本会の環境・安全委員会では,大学がこうした問題でいま何をしなければなければならないかを具体的な形で明らかにするため,日本化学会第83春季年会会期中に下記の内容で第2回シンポジウムを企画・開催し,最新の情報を提供することにいたしました。プログラムの詳細は本誌3月号に掲載いたします。この機会に是非ご参加下さるようご案内いたします。1.大学での化学物質管理はいかにあるべきか(東農工大工)増田 優
2.大学の法人化と研究施設・設備の改善について(文科省文教施設部)舌津一良(予定)
3.大学の労働安全衛生管理体制づくり(阿部労働安全衛生コンサルタント事務所)阿部龍之
4.大学の実験室環境はいかにあるべきか:海外大学の実験室環境の実例(山武ビルシステム)齋藤英弥
5.質疑応答
(3月18日(火)午後)
主催 化学系学協会刊行フォーラム
我が国の化学関係8学協会(日本化学会,高分子学会,電気化学会,日本生物工学会,日本農芸化学会,日本分析化学会,日本薬学会,有機合成化学協会)は平成11年10月「化学系学協会刊行フォーラム」を結成し,13年1月,学協会を結ぶ先鞭的協同事業としてAccount主体の英文総合論文誌“The Chemical Record”を創刊いたしました。
各学協会では現在,一次情報としての英文論文誌を発行していますが,それら論文誌が各学協会固有の研究成果の発表を目的とするのに対し,本英文総合論文誌は物質科学の中核を担う『化学』をキーワードに,他の専門分野研究者にも開かれた著者自身の最近数年の代表的研究を主体とするハイライト総合論文を掲載するもので,この総合論文は,(1)背景(研究動機,位置づけ),(2)研究概念・方法論,(3)著者自身の研究成果,(4)結論(インパクト)・展望,(5)文献,等をまとめたもので,一般のレビューとは本質的に異なるものです。“The Chemical Record”は新たな発想と使命を持つ日本発の英文総合論文誌です。“The Chemical Record”の編集方針・企画等は現在,各学協会の一次情報論文誌で行われている編集方針とは全く異なる方式,すなわち強力なリーダーシップを持つ編集委員長を中心に,学協会の所属を超えた国際的な編集委員会体制(海外編集副委員長・編集委員計22名)を構築して推進しています。
本フォーラムでは,昨年より国際的に著名な海外の編集委員2〜3名を毎年招聘し,日本化学会春季年会で“The Chemical Record Lecture”を継続的に実施,特別講演を行っていただくことにし,第83春季年会において下記内容で第2回を開催いたします。この機会に是非皆様の積極的な参加を期待いたします。詳細は本誌3月号に掲載いたします。
1. “The Chemical Record”の編集方針とその内容(The Chemical Record編集委員長)中西香爾
2.演題未定(Fritz-Haber-Institute der Max-Plank-Gesellschaft)Gerhard Ertl
3.Molecular Beam Studies of Chemical Dynamics(Academia Sinica, Taiwan)Yuan T. Lee
4.演題未定(University of Marburg)Reinhard W. Hoffmann
参加費 無料。参加希望者は1.氏名,2.所属,3.連絡先住所,4.電話番号,5.FAX番号,6.E-mailを明記し,下記宛FAXまたはE-mailにてお申し込み下さい。
申込先 101-8307千代田区神田駿河台1-5 社団法人 日本化学会内 化学系学協会刊行フォーラム(担当:井樋田) 電話(03)3292-6163 FAX(03)3292-6318 E-mail: ihida@chemistry.or.jp
(3月18日(火)午後)
日本化学会グリーンケミストリー研究会
グリーンケミストリー研究会は,「グリーンケミストリーフォーラム」を開催しながら,研究者のみならず一般の方々にもグリーンケミストリーへの認識を高める活動を続けています。
第8回を下記の日程で開催いたします。今回は,グリーンケミストリーを,有機合成プロセスの手法開発と,エネルギーの観点からお話ししていただけるよう企画しました。折しも3/13〜15に東京で開かれる第1回グリーン・サステイナブルケミストリー国際会議で来日される海外研究者にも講演をお願いし,情報交換をしたいと考えています。皆様のご参加をお待ちしております。
1.生合成を範とする酸化触媒反応の開拓(岡山理科大工)村橋俊一
2.Developing Green Chemistry Towards Orgnic Synthesis(Tulane Univ.)Chao-Jun LI
3.Solvent-free Reactions, Distillable Ionic Liquids and Other Tools for Green Chemistry(Monash Univ.)Janet SCOTT
4.スルホンを利用した環境低負荷型合成プロセスの開発(岡山理科大工)折田明浩
5.グリーンケミストリーとエネルギー(産総研ライフサイクルアセスメント研究セ)八木田浩史
参加費:大学官公庁,企業,一般2,000円;学生 無料
資料代:2,000円 (CSJ-GC会員は無料)
(参加費,資料代とも当日会場にて申し受けます)
参加申込方法:FAXまたはE‐mailにて,氏名,所属,連絡先をご記入のうえ,下記までお申込み下さい。
申込先:グリーンケミストリー研究会事務局
横浜国立大学大学院 工学研究院 辰巳 敬
FAX(045)339-3941 E-mail: ttatsumi@ynu.ac.jp
(3月20日(木)午後)
将来構想委員会大学院教育のあり方WG
我が国の大学院教育のレベルアップを目指して『将来構想委員会』内に『大学院教育のあり方WG』を設置し,内外の大学院の調査・審議をすることになったが,まず我が国の大学院の現状を調査することとした。主要大学・学科230に対しアンケート調査を行った結果,180の詳細な回答を得,集計結果と解説は「化学と工業」11月号に掲載した。アンケート結果から,同系列博士課程ヘの進学などのエレベーター方式からの脱却,系統的な授業体系への模索など様々な試みがなされていることが見てとれる。一方,大学院の講義と評価,ドクターに対する教育方法については問題もあると思われる。また,就職活動の長期化の影響も大きい。このような現状を踏まえて,外国の大学院教育の現状,大学院改革に取り組んだ事例などの報告も行い,我が国の大学院教育のあり方について討論する。I アンケート結果報告
我が国の大学院教育の現状と問題点―アンケート結果から(東大院工)藤嶋 昭
II パネル討論 大学院教育のあり方(パネラー未定)
外国の大学院教育の現状
大学院教育改革の事例
大学院教育の問題点と対策
大学院教育のあり方
第83春季年会の期間中に託児室の設置を予定しております。会場近隣に託児場所を設け,シッター会社からの派遣シッターによる臨時託児サービス(有料)を行います。利用にはあらかじめ申込みが必要です。託児室の詳細につきましては化学会ホームページ内の下記のページをご覧下さい。申込みもWeb上で可能です。
http://www.csj.jp/nenkai/
化学会年会では第79,81春季年会に続き3回目の試みですので,利用を検討しておられる方は早めにお問い合わせ下さい。なお,諸事情により設置が見送られる場合もありますのであらかじめご了承下さい。
託児室概要(予定)
保育対象:0歳から小学校高学年まで(大会参加者の同伴する子供に限ります)。
期 間:大会会期中の申込のあった時間帯。
場 所:会場近隣に託児場所を確保します。
利用形態:ベビーシッター会社からの派遣シッターによる託児サービス(委託先は検討中)。託児中の万一の事故に備えて保険に加入します。保険料はシッター料金に含まれます。
利用料金:\1,000/時間程度を予定しています。
申 込:要予約。上記年会ホームページをご覧下さい。
問い合わせ先:
日本化学会 第83春季年会事務局 nenkai‐help@chemistry.or.jp
FAX(03)3292-6318