第1回 多糖の未来シンポジウム

主催 日本化学会(糖鎖化学研究会)、日本応用糖質科学会、セルロース学会、日本キチン・キトサン学会、シクロデキストリン学会

会期 平成18年11月7日(火)13:00〜19:00

会場 名古屋大学シンポジオンホール(地下鉄名古屋大学駅下車)

趣旨 多糖は人類存続にとって必須の生活資源である。この度、関連学会が手を相携えて、「多糖の未来プロジェクト」を推進することを決意した。地球規模でのバイオマス資源としての多糖をいかに活用するか、また多糖に期待できる多様な機能をいかに探求していくかにとくに焦点を当てて、学術と産業における活動を進めていくことになった。このような多糖の資源活用と機能探求は、持続可能資源、バイオマス、グリーンケミストリー、生分解性ポリマー、バイオプロセス、バイオケミカルズ、さらには食と健康などの現在進行中の戦略に立脚するとともに、これらを包括して多糖の未来を見据える戦略である。また、このような多糖資源は広い意味での「糖鎖」の一つの側面である。すでに、「糖鎖科学プロジェクト」が生体内の糖鎖機能の解明からシステム糖鎖生物学の統合を目指して、ライフサイエンス分野の最重要課題として活発に展開されている。今回提案する「多糖の未来プロジェクト」は、「糖鎖科学プロジェクト」と並んで、糖鎖の両輪となるべきものであり、人類の豊かな生存に向けて、両者が協力し合って我が国の学術と産業をより活発に推進させていくべきであるとの認識に立脚している。なお、ここで取り上げる「多糖」は、関連するオリゴ糖や単糖を包含する広い概念として捉えていただきたい。趣旨にご賛同いただき、ご支援、ご協力をお願いするとともに、多数の皆様方にご参加いただきたい。

講演

1. 趣旨説明(名大)小林一清

2. 応用糖質科学ー過去、現在、未来(日本応用糖質科学会元会長)貝沼圭二

3. キチン・キトサン関連糖質の機能開発(焼津水産化学)又平芳春

4. バクテリア産生多糖『微細セルロース繊維』のナノテク・医療産業への高付加価値活用(立教大)田渕眞理

5. 多糖・核酸からなる3重らせん複合体の性質と機能性核酸DDSへの応用(北九州市大)櫻井和朗

6. キラル分離における多糖誘導体の魅力 (名大、高分子学会前会長)岡本佳男

7. 多糖の未来への期待(東大)永井克孝

参加費 無料、懇親会:3,000円

申込方法 氏名、勤務先、所属学会、E-mailアドレス、懇親会参加有無を明記して、E-mail: polysacc@mol.nagoya-u.ac.jpに申し込む。締め切り:10月27日

URL http://www.che.tohoku.ac.jp/~poly/http://www.tmd.ac.jp/i-mde/www/org/jpn/index.html

連絡先 小林一清 E-mail: kobayashi_kazu@sky.sannet.ne.jp